2015年04月03日

建物燃費計算の活用

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※軒の深さ120cmの建物では、外壁にあたる日ざしが減り夏季の室温上昇を防ぐ

 国土交通省が実施する省エネ基準が2020年から300u未満の建物にも適用され、マシンカットのログハウスではログ材の巾を今よりも大きくしたり断熱材を設置することで基準をクリアーすることができます。ログハウスなど無垢材でつくる「木の家」は、木の蓄熱性や調湿性で冬暖かく夏涼しい住空間をつくることができるため現時点の造りで十分だと思っていますが、日本ではログハウスに関する緩和(注1)が無いため省エネ基準に合わせて建設する「木の家」はゼロエネルギー住宅に近づくレベルの高い省エネ住宅をになりコストアップは避けられません。

 2020年の省エネ基準では、建物から逃げる熱エネルギーを「外皮平均熱貫流率」をU値(注2)から算出するため一般の人はもちろんのこと建築のプロでも理解しづらい方が多いと思われます。長野県では2020年の省エネ基準に先立ち、4月から「環境エネルギー性能検討制度」が始まり300u未満の建物で性能検討義務が求められ、建物が消費する光熱費を「建物の燃費計算」などで算出しクライアントに説明していくことになりますが、断熱材の設置など建物の省エネ対策に関する理解しやすい方法で、建物の建設計画時点で活用していけばクライアントに信頼性の高い建物を提供できると思っています。

 特にコストアップで建設数が確実に減少していくログハウスでは、木の利点を生かした計算には考慮されていない蓄熱性や調湿性などの実測値を補正した光熱費で算出し、冷暖房機器の設置費用や光熱費が減ることによつて建設費のコストアップをカバーできることを事前に知ることができ、さらに使用するエネルギーが減り冷暖房少なくなることで、湿度のとりすぎなどで健康面にもたらす悪影響を減らす効果があるため、基準前にログハウスの建設を考えられているに方も、長寿命である「木の家」の利点を生かす上でお勧めします。

 事務所では蓄熱効果や断熱材の設置方法や軒の深さなどで建物の燃費計算を補正する方法を、(独)パッシブハウス研究所が認定するドイツ人のコンサルタントの協力を得て、建物のプランニングアドバイスに消費エネルギーサポートを加え、ログハウスなど「木の家」の建設を広めるためセミナーや勉強会などを実施して、レベルの高い健康的なエコ住宅が増えていくことに期待しています。

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※左から室内側にグラスウール、木質系断熱材を設置、右は外断熱工法と、ヨーロッパのログハウスメーカーの中にはバリエーションが揃っている。

◆詳細サイト
 八ヶ岳ホルツハウスセミナー
 http://tirolhaus.com/seminer
posted by tirolhaus at 09:39| ログハウスの勧め

2014年03月07日

雪に強いチロルの民家

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 原村でのセミナーが前日に30cmの雪が積もったため日帰りとなり、昼ごろにログハウスの建物がどのような状態になっているのかを見に行きました。

 写真のとおりの状態で、時間の関係もあり2月中旬の大雪と昨日積もった雪で建物の中には入ることができなかったが、ヨーロッパのチロル地方から輸入した建物は軒が深いため、外壁や設備機器を雪から守り、出入り口に通じる階段付近は積雪もなく、半地下室の車庫の扉も雪で開閉できない状態ではなかったため、この建物で冬季滞在した場合、雪かきは必要になるものの暮らすにはさほど不自由しないことに気づき、あらためて雪国で育った伝統の民家造りのすばらしさを知りました。

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posted by tirolhaus at 18:54| ログハウスの勧め

2012年02月09日

木暮人倶楽部 ログハウス部会の準備 (初.2011/06/07)

305_1.bmp 先月25日に八ヶ岳のショールームで木暮人倶楽部のログハウス部会設立の準備会議をおこないました。

 木暮人倶楽部(こぐれびとくらぶ)とは、「木とともに暮らす人の協議会」をコンセプトとした団体で、全国の森林・林業関係者、建築・木工関係者、研究者、そしてふつうのひとが集まる言わば「木」のファンクラブで、当初は3月14日の設立に向け準備していましたが、東日本大地震の関係で5月20日に延期され、設立当時100人弱の会員も徐々に増えているようです。

 会員の興味や関心に応じて専門分野分科会や地域分科会が設定され、現在、各地域などで設立の声が上がり、私が参加する「ログハウス部会」は、愛知・長野・山梨・群馬県の建築関係者と東京の方の計7名の参加でスタートしました。ショールームや営業所の関係で八ヶ岳が集まりやすく、少人数であったため事務所のショールームで準備会を行なうことになり、3時間程の会議では充実した議論がおこなわれ、第1会の設立会議を近々行なうことになり、良いスタートが切れそうです。

 現在建築業界では、建築士会や建築士事務所協会、日本建築学会、建設業連合会、ログハウス協会などといった専門家しか入会できない団体が数多くありますが、「木暮人倶楽部」は、「天然志向の木」に興味が有り「木」の好きな方なら誰でも入会できる一般の方を交えた団体で、建築関係者でないマスコミ関係の方が会長を勤めるといった異例な団体で、それだけに活動の可能性を無限に秘めた団体になるようです。

 静岡の森林業者からの誘いで入会しましたが、活動の可能性と面白さに大いに期待し、その中で今まで行なってきた「木」に関する勉強やボランティア活動を生かして何ができるのか楽しみにしており、現在2〜3か月後の完成を目指してホームページ制作に取り組み非公開のベースが出来上がったところで、これから現参加者と共に協議しまとめていくところです。

 会費はそれなりに必要になりますが、「木」に興味が有る方は「木暮人倶楽部」のホームページを閲覧し一度検討されてはいかがでしょうか…

木暮人倶楽部URL : http://kogurebito.jp/

・瀬戸市近隣の方であれば、当方へ直接連絡されてもかまいません。
 多少のアドバイスができると思います。
・研究者会員や賛助会員、学生会員であれば安価な年会費で参加できます。

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posted by tirolhaus at 13:36| ログハウスの勧め