2012年02月09日

高性能、ドレーキップ窓 (初.2010/09/11)

304_1.jpg 八ヶ岳に建つ「ログ展示設計室」のログハウスの窓には、木製の両開きドレーキップ窓が多く取りつけられています。

 「ドレーキップ窓」とは、内倒しと内開きが1つのレバーで2つの開閉機能を持つ、1940年代、当時の西ドイツで発明されたドイツではポピュラーな窓です。

 日本では寒冷地に有効な窓で、高い気密・断熱・水密・防音・防犯機能を備え、北海道の建物や高地に建つ別荘などの建物に使用されているようですが、木製窓+複層ガラスで構成が多く使用され高価な窓になり、日本の住宅ではアルミサッシが一般的に出回っており建築関係者の中でも知らない方が多くみえます。

 改めてホームページで調べても少ししか掲載されていないため、高い値段に見合った性能を持ち合わせる「ドレーキップ窓」の換気や防犯・掃除などで便利に使用できる点を取り上げてみました。

1)内倒し時の機能 (Dreh)
 強風時に室内に直接風は入いることはなく換気することができま、多少の雨であれば内倒しにしておいても雨は降り込むことはなく室内を換気できます。
 窓を内倒し状態にしておけば、外からは開けられない構造になっていますので安心して自然換気でき、家(建物)を留守にすることもできます。

2)内開き (Kipp)
 全開することで窓面積100%の換気ができ、冷暖房時の換気に有効で、特に冬季、起床時の寝室のの空気の入れ替えにお勧めします。
 室外に出ることなく、窓掃除ができます。

 以上が簡単ではありますが主な利点で、ルブナー社のログハウスには、日本で一般的に販売されている「ドレーキップ窓」にオプションで雨戸とロール網戸・レースカーテンを追加することができ、又、両開きや3連のドレーキップ窓も選ぶことができますので、有効的に使いこなしています。



【HP掲載ページ】
※詳しい説明と開閉開閉操作の動きを解説しています。
→ http://tirolhaus.com/th/window/win_1.html

【片開きドレーキップ窓】304_2.jpg







【両開きドレーキップ窓】304_3.jpg





【3連ドレーキップ窓 】304_4.jpg



posted by tirolhaus at 13:24| ログハウスの勧め

アルプスのログハウス (初.2010/08/21)

303_2.jpg

 日本で現在建てられているログハウスは、国内産、北米、北欧と大きく分けられていますがそれらのルーツは北欧になり、ヨーロッパのログハウスが歴史にいつごろ登場してきたのかは今だわかっていないようです。
 八ヶ岳に建つログハウスは、日本での知名度は今でもほとんどないアルプス・南チロル地方(イタリア北部ドイツ語圏)のログハウス・メーカーから1992年に輸入しました。

 日本で輸入ログといえば、北欧のフィンランドや北米のカナダ・アメリカが一般的で、アルプス地方のましてやイタリア産となると私自身全く認識のない地域で、一般の人が知らないのも当然だと思っています。

 専門書で調べてみるとヨーロッパの丸太組の建築で考古学上の最初の遺構としては、ドイツ・スイス・オーストリアに面するボーデン湖北方、ヴハウのヴァッセルドルフの集落が知られていることが書かれており、アルプス地方や地中海沿岸に建築的な影響を与え、現在のチロルや南イタリア、ドロミテ山地の丸太組や校倉の伝統木造建築として保存されてきました。

 ボーデン湖といえば建築生物学「バウビオロギー(注1)」の発祥地としても2000年頃から日本でも紹介され、一部の専門家の間では知られており、木の文化で栄えたこの地域がヨーロッパの丸太組のルーツのひとつとして上げられるのも当然なことなのです。又、アルプス地方のログハウスと言えば、「アルプスの少女ハイジ」の舞台となったスイスの丸太小屋を思い浮かべる方も多くみえ納得していただけるかと思います。

 ログハウスが昔からアルプス地方の伝統ある民家として建てられていることやログハウスの発祥地の一つであることを考慮し、湿度の高い日本ではログ材が国産材で無い点に疑問が有ったものの、標高1200mの乾燥した八ヶ岳山麓には建設することが可能と判断し、ショールームとして使いながら伝統から伝わる建物の長所などを検証していくことにしました。



(注1)
 ドイツ語圏で生まれたエコロジー建築+、「建築生物学」のことで、予防医学的な建物づくりや、原材料の採取から組立て再生、各工程に必用な輸送エネルギーまでバウビオロギー指数として計算し、自然環境と共存する人間が健康で快適に暮らせる循環型システムの建物づくりを目指します。

[参考ホームページ]
バウビオロギー → http://tirolhaus.com/bio/

【チロル地方の集落】303_1.jpg




【ボーデン湖〜チロル地方周辺地図】303_3.jpg




posted by tirolhaus at 13:13| ログハウスの勧め

快適な部屋干しのできる家 2 (初.2010/08/11)

302_1.jpg
【部屋干しの状態】

 18年程前に建設した長野県の原村中央高原のログハウスのショールームも、我が家同様部屋干しに重宝しています。

 天気の良い日には、屋外やベランダに干していますが、標高1200mのこの地域では冬は凍結のため屋外に洗濯物を干すことはできませんが1階の広間の薪スーブの熱気が吹抜を通り屋根裏の温度を上げるため、畳を敷く予定で設置した4帖ほどの予備室がいつのまにか物干し部屋に替わってしまいました。

 ログハウスの屋根裏部屋には小さな木製ドレーキップ窓が1つしかありませんが無垢の木が洗濯物の湿気を吸収するため、冬季以外の雨天の日にも部屋干しでき、月に1・2回しか使用しない別荘的な建物で帰宅時に洗濯物を部屋に干しておけば次に着いた時にはほとんど乾いています。

 18年余りログハウスを使用し続け、室内干しなどで「建物の性能の良や便利さ」を身をもって体験することができ、建築設計者としてしばらくお休みしていたログハウスの設計に再度取り組み、住まいや別荘を検討している方にお勧めしていこうと思っています。



(注1)
 下の写真は両開きタイプのドレーキップ窓。一つのレバーハンドルで内倒しと内開きの操作ができ、掃除・通気・施錠などで便利に使用できるドイツで開発された高性能窓で、日本では片開き窓が一般的だが建築関係者でも知らない人も多い。

【広間から階段を上った左が物干し部屋(予備室)】302_2.jpg





【ドレーキップ窓】302_4.jpg




posted by tirolhaus at 11:25| ログハウスの勧め