2018年05月10日
高濃度のシロアリ駆除
健康住まいが高まる中、農薬系のシロアリ駆除に代わってホウ酸塩を使用した防腐防蟻処理を選択する建築主や施工業者も増えてきました。
ホウ酸塩を使用した防腐防蟻処理は、ニュージーランドでは70年以上前から始まっており、日本よりの歴史が長い海外では処理濃度の高い地域も多く、アメリカでは高濃度の加圧注入土台を販売し、外部から進入するシロアリが最初に近づく土台まわりを特に強化しています。
国内のホウ酸塩防腐防蟻処理の広がりはこれからで、加圧注入による高濃度の防蟻処理は施設も少なく満足に普及してないため、小規模の「どぶ漬け」であれば、工務店や大工さんなどでも準備しやすく、海外の防腐防蟻に倣い土台まわりの強化を推奨し、支援するための「濃度算定シート」をつくり、情報などをホームページに掲載しています。
【 高濃度の予防 URL 】
http://kominka.yanoss.jp/eco/01_dot/dot2_5work_high.html
posted by tirolhaus at 10:49| エコ建材
2018年04月24日
ログハウスの雨漏り
先日、再放送の2時間ドラマで目にとまった伊豆のログハウスは、建物の外観はきれいなハンドカットで内部も迫力のあるログ面壁に囲まれていましたが、ログのノッチ(交差部)に雨漏りによるシミが目立ち気になっていました。
ログハウスには雨漏りなどの事故が多く、遠方へよく修理などに出向くことは業者の方からよく聞いており、インターネットで調べてみたところ、
「最大のデメリットは雨漏り」、「困った雨漏り」
など、多くのタイトルにヒットしました。
私自身もショールームを兼ねたログハウスを25年前に立てて管理していますが、雨漏りを含む建物の事故はなく、外壁に撥水材などを自身で塗り足したのみで、まったく手間のかからない建物だと思っていました。他のログハウスとの違いを考えてみたところ、屋根の軒の出は深く(1.2m)、雨仕舞を無視し簡単に取付けている木製建具を保護しているだけと思っていましたが、建具だけでなくログ材のノッチからの雨漏りを防いでいたことにも気づかされました。
屋根の軒の出を深くすることは土地の制限などもありますが、建物を雨漏りから保護するだけでなく太陽からの熱を外壁にあたる量を減らし省エネにもつながるなど、住まいとしてのメリットも多くなります。これからログハウスを検討されている方は、屋根の軒の出が大きくことをお勧めします。
また、ログハウスの交差部や古民家など、無垢木材を表した建物の雨漏りによるのシミをそのままにしておくと、腐朽菌が増殖し木材にダメージをあたえ防腐処理が必要になります。私自身おこなっている簡単に処理する方法として、スプレーヘッドを付けた500ccペットボトルにホウ酸塩(防腐防蟻剤)の処理液を入れ常時備えておき、雨漏り見つかったら箇所に噴霧する方法で、シミの色も若干落ちました。
※写真は深い軒の出のログハウス、20年経過した時点から黒く色焼けした外壁にホウ撥水材を加えたホウ酸塩防腐防蟻剤を水洗後に上塗り。
【防腐処理スプレーの作り方】
http://kominka.yanoss.jp/eco/01_dot/dot2_33work_500cc.html
ログハウスには雨漏りなどの事故が多く、遠方へよく修理などに出向くことは業者の方からよく聞いており、インターネットで調べてみたところ、
「最大のデメリットは雨漏り」、「困った雨漏り」
など、多くのタイトルにヒットしました。
私自身もショールームを兼ねたログハウスを25年前に立てて管理していますが、雨漏りを含む建物の事故はなく、外壁に撥水材などを自身で塗り足したのみで、まったく手間のかからない建物だと思っていました。他のログハウスとの違いを考えてみたところ、屋根の軒の出は深く(1.2m)、雨仕舞を無視し簡単に取付けている木製建具を保護しているだけと思っていましたが、建具だけでなくログ材のノッチからの雨漏りを防いでいたことにも気づかされました。
屋根の軒の出を深くすることは土地の制限などもありますが、建物を雨漏りから保護するだけでなく太陽からの熱を外壁にあたる量を減らし省エネにもつながるなど、住まいとしてのメリットも多くなります。これからログハウスを検討されている方は、屋根の軒の出が大きくことをお勧めします。
また、ログハウスの交差部や古民家など、無垢木材を表した建物の雨漏りによるのシミをそのままにしておくと、腐朽菌が増殖し木材にダメージをあたえ防腐処理が必要になります。私自身おこなっている簡単に処理する方法として、スプレーヘッドを付けた500ccペットボトルにホウ酸塩(防腐防蟻剤)の処理液を入れ常時備えておき、雨漏り見つかったら箇所に噴霧する方法で、シミの色も若干落ちました。
※写真は深い軒の出のログハウス、20年経過した時点から黒く色焼けした外壁にホウ撥水材を加えたホウ酸塩防腐防蟻剤を水洗後に上塗り。
【防腐処理スプレーの作り方】
http://kominka.yanoss.jp/eco/01_dot/dot2_33work_500cc.html
posted by tirolhaus at 11:13| ログハウスの勧め
2017年09月06日
ログハウスのカビ取り
月に1・2回 管理に出向く築25年経過するログハウスでは、風通しが悪く湿度が高くなった時にカビ臭いにおいが少し気になるため、1ヶ月前から一部屋ずつ順番に木部保護を兼ね壁面にホウ酸塩防腐防蟻剤を塗り始めていました。
本日のNHK「あさイチ」では今年は雨が多く室内のカビも多いと番組で報じられ、先週ログハウスに訪れたとき、建物の北東側の個室に初めてカビが発生したのもうなづけます。
カビは、北面の腰壁に径3・4mmくらいの白っぽいものが4・5ヶ所見つかり、カビ取り強化剤を入れ、壁面を雑巾で拭いてから12%に薄めたホウ酸塩防腐防蟻剤を刷毛で塗布しました。
※床板は雑菌からの汚れ防止を兼ね2年前に塗布していたため今回は中止
カビ取り強化剤を入れたために塗布直後は消毒したプールのような臭いがしていましたが、約3〜4時間ほどで臭いも気にならなくなり、夜も快適な睡眠をとることができました。
尚、1月前に塗布し、以前少しカビが発生した予備室(物干し部屋として使用)では、今回カビは見つかりません。
[ホウ酸塩防腐防蟻剤情報サイト]
http://kominka.yanoss.jp/eco/
posted by tirolhaus at 10:49| 家づくり情報&雑学